エンジニア
女性向けゲームを担当するエンジニアの窪田 優樹。人とコミュニケーションを取ることを決して得意としていなかった窪田が、担当する業務領域にとどまらず、自身の世界を広げるための新たな挑戦を始めました。一歩を踏み出した先に見えたのはどんな景色だったのかを語ります。
「こんなゲームがつくれたら」という夢が少年をエンジニアにした
小学校低学年のときに家庭用テレビゲーム機を買ってもらったことが、窪田とゲームの出会いでした。それ以来ずっとゲームが好きで、中学生のときに格闘ゲームにはまり、中学3年生のころには、「こういうゲームをつくれたら楽しいな」と思うようになりました。
窪田 「ゲーム系の会社に進みたい、ゲームをつくりたいと思うようになって。高校で情報処理を学び始めました。それがきっかけですね」
そして卒業後にエンジニアとしてのキャリアを歩み始めた窪田。しかし、始めはゲームとは関係のない会社で働いていました。ゲームに携わるようになったのは転職をした後のこととなります。
窪田 「ゲームをつくりたいという夢は常に持っていましたが、その前に、まずはプログラマとして基礎をきちんと学び成長したいと思い、新卒で入る会社はSIerを選びました。
プログラマとして働く中で、ゲームに固執することはないのかな?と思うようにもなりましたが、やはりゲーム業界で働く夢が消えることはなく、ゲーム業界への転職を決意しました」
そして2018年に新たな挑戦の場としてサイバードを選び、ジョインします。前職で恋愛ゲームに携わるようになったこともあり、そこでやってきたことが生かせると思い入社を決めました。
そして入社して2年。2020年現在は全世界でのシリーズ累計会員数2,500万人を誇る、イケメンシリーズの海外配信タイトルを担当しています。その中でのやりがいを窪田はこう語ります。
窪田 「女性向けゲームをやるのってどう?とよく聞かれますが、女性がどういうところで、楽しんでゲームをやっているのかが知れるおもしろさを業務の中で感じることができます。楽しいです」
お客様の「楽しい」を、自らの手で実現できるエンジニアであるために
幼いころから夢見ていたゲームエンジニアになった窪田。エンジニアのやりがいは、自分が想像したものを実際につくれることだといいます。
窪田 「エンジニアの楽しさは、手を動かせばつくりたいと思ったことを、実現可能にできること。ゲームをつくることによって、お客様をはじめ、色々な人に喜んでもらえるのは大きなやりがいだと感じています」
また、窪田にはイケメンシリーズに携わる中で、恋愛ゲームの先駆者として日々仕事ができている実感があるのです。
窪田 「国内外問わず、たくさんのお客様がプレイしているゲームを自分がつくっていると思うと、とてもやりがいを感じます。イケメンシリーズは今年でシリーズ開始から8周年目を迎えますが、これまでの知見を吸収できるのも魅力のひとつです」
一見、順風満帆に見える窪田。しかし、前職で恋愛ゲームに携わっていたとはいえ、イケメンシリーズに携わるに当たり苦労した点もありました。
窪田 「エンジニアとしては常に最新の技術を身につけていかないといけないのですが、女性向けモバイルゲームのリーディングカンパニーにおいてやって行くということで、今まで以上に勉強をしていかなければならないなという、エンジニアとしての使命感がさらに高まりました」
現在のイケメンシリーズは読みものをメインとしていますが、より最新の技術を用いた演出など、もっと進化できる余地がたくさんあります。VR、AR、Live2Dなど新しい技術を生かして、お客様の満足度を上げる──それによってもっとお客様がHappyになれるのではと窪田は常に考えているのです。
窪田 「とにかく、お客様に楽しんでもらいたいんです。普段から、どうやったら楽しんでもらえるのかを常に考えています。自分が不便に思っていることなど、アイデア探しをいつもしています」
勇気を持って踏み出した社内イベント参加──その先に見たものとは
そんな中新たに、社内で新規企画を募る取り組みが始まったり、新規事業であるVoice UIのハッカソンが行われたりと、自身の企画を発信できる機会がありました。
窪田 「正直、最初はそういう社内イベント参加をちゅうちょしました。たとえばハッカソンはチームを組んでやるわけですが、きっとチームの中に知っている人はいないんだろうな……とか。
でも逆に考えると色々な部署の人と関われるのは、社内を知れるチャンスでもあると思って。チャレンジしてみたんです」
そうやって飛び込んでみた先には、今まで知らなかった社内のみんなの考えや一緒に考える楽しさがありました。また、エンジニアとしても刺激をもらえる部分がたくさんあったのです。
窪田 「色々なことに対して、食わず嫌いが多かったんです。
でも、実際に社内イベントとか参加してみると、今まで見えていなかったことが見えてきたり、今まではエンジニア視点しかなかったけど企画者視点ってこうなんだってことを知ったり。とにかく食べてみたら刺激ばかりだった感じです(笑)」
そして、Voice UIのハッカソンでチームのみんなとつくったAmazon Alexaスキルは、Amazon Alexa Developerスキルアワード2019にて、ヘルスケア部門賞を受賞。
窪田 「受賞を聞いたときにはびっくりしました。嬉しかったです。業務と並行してやらなくてはいけなかったので、大変ではありました。しかし、『こんな機会はめったにない、絶対アワードに出したい』と思い、業務時間外も頑張ったんです。
初めて話す人ばかりだったけど、みんなと一緒にひとつのサービスをつくり上げたことは、自分のスキルアップにもすごくつながりましたね。ちゅうちょせず挑戦して良かったなと思いました」
周りのみんなを笑顔に──これからもまだ見ぬ景色を求めていきたい
普段業務で関わることのない、他部署のメンバーとのつながりができ、情報共有ができるようになったことが一番の大きな成果でした。
窪田 「社内での活動の場が格段に広がりました。
たとえば業務以外で話すようになった人の数もものすごく増えたし、担当プロジェクト以外からも『ちょっと手伝ってほしい』と声を掛けられるようになったり、採用活動にも携わるようになったりと、本当に一気に世界が広がったって感じがします」
また、社内だけでなく外部とのつながりや発信も、もっとやっていきたいといいます。
窪田 「これまでは取材を受けたりSNSで発信したり外に出るのは嫌でしたが、これをきっかけにもっと外にも出て行きたいなと思うようなりました。自分の世界を広げることで、他のエンジニアともつながれたり、技術の交流もできたりしますから」
最初は社内イベントにちゅうちょしていましたが、最終的には飛び込んだことで大きな成長を感じた窪田。昔の自分のように他者との交流への一歩を踏み出せないでいる人を見ると感じることがありました。
窪田 「まずは、社内のみんなにも、ちゅうちょしたり怖がったりせずに、『なんでもいいからまずは参加してみようよ!』って伝えていきたいです。
せっかく色々なことをやっている会社にいるのに、自分がやっていることしか知らないのはもったいないなと」
他者との交流の大切さに気付いた彼が思い描く夢とは──
窪田 「最終的に目指すのは、周りのみんなを笑顔にすること。お客様も共に働く仲間も、会社のみんなも、プライベートも。だから、これ無理だよねって最初から決めないで、できる!と思って取り組みたいと思います。
そのためには技術力をつけることが必要だけど、それも楽しんでやりたいです」
サイバードは新しいことに挑戦して行く会社。だからこそ、自分自身が挑戦し続けることで何かしら手伝うことができればと思います。
窪田はこれからも、まだ見ぬ景色を求めて歩んでいきます。