チーム全体で“品質を積み上げる”ーーQAの力で世界中の人が笑顔になれるモノづくりを

部長、エンジニア
鏡谷 陽一


現在の仕事内容について教えてください

2004年にボトルキューブに入社し、2012年にサイバードグループにジョインしました。
サイバードでは品質管理部の部長として全社プロダクト品質の統括、予算管理と、セキュリティ対策関連の業務もしています。直近では新組織の立ち上げを担当しました。

エンジニアを志したきっかけは何ですか?

幼少の頃からゲームが大好きで、ゲームを作る仕事に憧れていました。父もエンジニア(電気・電子設計)だった影響で小学生から半田ゴテを握っていたのですが、中学生のとき始めたプログラミングに夢中になり、ゲームプログラマーになると決心しました。

サイバードでの印象深いことを教えてください

新型コロナウイルス感染症により急遽リモートワーク体制になってから約1ヶ月後、各事業部の代表が集まり、リモートワークを永続化するか議論することになりました。反対意見も出ると思っていたのですが、なんと出席者全員が賛成を表明し「意外となんとかなった」と言っていたのが特に印象的でした。

リモートワークが難しい仕事があるという現実の中で、どう折り合いをつけていくべきなのか悩みながら会議に挑んだのですが、新しい働き方をみんなで考え、実行できたことがすごいなと思いました。

全会一致で決断したあとの動きは非常に早く、大変なことも沢山ありましたが全社一丸で取り組み、実現したのがとても印象深いです。


仕事のやりがいや楽しさ、面白さはどんなところですか?

品質管理というと開発の最終工程のテストを思い浮かべる方が多いと思いますが、サイバードの品質管理メンバーは開発の初期工程・企画段階から積極的にプロジェクトチームに参画しています。

製品の出来上がりを待つのではなく、開発初期から入念に前準備を行い、企画書・仕様書の段階で考慮漏れをチェックしたり、プログラムが出来始めたところから少しずつテストしたり、ときには職種の垣根を越えてアイデアを出し合い、チーム全体で品質を積み上げていくところに、モノづくりの面白さがあると思っています。

失敗談や苦労話、プロジェクトの裏側など

家庭用携帯ゲーム機のゲーム開発をしていた頃の話ですが、提出したマスターROMで「音声にノイズが入る」という不具合が発生して差し戻しとなり、どれだけ調べても原因が分からなったため、ライブラリを自作のものからミドルウェアに切り替えることになりました。
切り替えたことで無事に発売できたのですが、後日になって自作ライブラリ中のある値が「1」小さかったことが発覚しました。

当時は純粋にプログラマーとしてバグに気付けなかったことがとにかく悔しかったのですが、今はそれよりも再提出までにいくらコストを費やしてしまったのか…と計算できてしまうので、思い出すたびに暗い気持ちになります(笑)

あなたにとってのCYBIRD SPIRITは何ですか?

MISSIONの『「HAPPY」な瞬間を創り出し、世界中にスマイルを届ける』です。自分のことを知っている人には、意外というか「どこが?」と言われてしまうかもしれませんが・・・(笑)

小学生のとき、UAE(アラブ首長国連邦)から転校してきた子がいました。当時は国名すら初めて聞くぐらい自分に教養がなかったのですが、戦争が勃発したため日本に避難してきたのだと思います。
その子は数ヶ月でUAEに戻りましたが、そのとき、世界では至る所で争い事が起きており、病気や貧困で今日生きていくだけでも必死な人がたくさんいることを、初めて身近に感じました。平和な国で好きなだけゲームで遊べることが、どんなに幸せなことなのか、子供ながらに考えさせられるきっかけでした。

平和になれば、世界中の人達がゲームで遊んでくれる・・・単純すぎる発想かもしれませんが、自分は世界が平和になることを本気で願っています。
いまはまだまだ届かないのですが、いつか世界中の人々が笑ってゲームを楽しめるよう、自分ができることをやり続けたいと思います。


2024年上期TOP HERO※の受賞、おめでとうございます!
これからやりたいこと、チャレンジしてみたいことはどんなことですか?

ありがとうございます!

ふとしたきっかけで品質管理の業界に踏み込みましたが、せっかく入った世界なので業界に良い変化をもたらし、貢献できるような成果を残したいと思っています。
ゲーム業界のQAはここ数年でかなり動きがあり、変化の時代だと思っています。開発が多様化しているので、その開発手法に対応したQAが求められています。

QAというと最終工程でしか呼ばれなかったりしますが、業界全体で意識改革をしたいと思っており、外部イベントでの登壇や啓蒙などにも力を入れていきたいです。ゲームQAの第一人者と呼ばれるようになるのが最終目標です。

それと、就職する前からの夢である「ゲームで一発当てたい」という夢はまだ諦めていません(笑)

※TOP HEROとは
サイバードでは半期毎に活躍した社員を称える「CYBIRD AWARD」という表彰制度があり、鏡谷は2024年上期のTOP HEROに選ばれました

職場はどんな雰囲気ですか?

全社リモートワークのためリアルで会うことは少ないのですが、オンラインで話しているだけでもウェットで温かみを感じる職場です。
サイバードは情熱で動いている会社だと思います。人情味溢れる人が働いている会社ですし、人との関係を大切にしている会社だなと思います。自分自身、熱い気持ちは持っていてもドライな考え方をしてしまうのですが、サイバードのそんな人間味のあるウェットな対応にいつも助けられている気がします。

一緒に働いているメンバーへの想いをお願いします

職種や立場に関係なく、良いことも悪いことも隠さず言ってくれるのでとても動きやすいです。通常の業務はみな自走してくれているので、自分は地ならしや先のことを考えることに集中できています。いつもありがとうございます。

※内容は取材時のものです

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