【第3回目モノクラブ】夜の美術館にみんなで行ってまいりました
はじめまして。ゲーム事業本部のTUNOSINです。
10月に行われました第3回モノクラブ「夜の美術館」のご紹介です。
第3回は、10/16、10/23の2日間に分けての開催。
渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されておりました「風景画の誕生・ウィーン美術史美術館所蔵」に行ってまいりました。
ウィーン美術史美術館の所蔵する絵画作品の中から「風景」に焦点をあて選んだ約70点の作品の展示。
ヨーロッパにおける風景表現の歩みを誕生から辿るというものでした。
展覧会の構成は、公式ホームページの「展覧会の構成」を見て頂くのが分かりやすいですね。
当日の様子。
Bunkamura正面エントランスに入りますと、案内看板がありました。
正面エントランスからエスカレーターで地下1階へ。
エスカレータを降りてくるりと振り返ったところが、ザ・ミュージアムの入口になります。
写真での紹介はここまで。場所が美術館ということで、撮影禁止というのが残念ですね。
ここから、個人的に気になった作品を紹介させていただきます。
■バスティアーノ(セバスティアーノ)・マイナルディに帰属 ≪2人の天使のいる聖母子≫ 1500年頃 油彩・板
こちらは1500年頃、風景が描かれはじめた最初の頃の絵画です。
そもそも風景画と言うジャンルは、初期の西洋絵画にはなかったとのことです。
初めのころはこんな風に、小さな窓の外の風景としてしか描かれてなかったんですね。
良く見るとパースも狂っていたり、遠近感が面白い事になっていたりします。
ここから風景画の技法も発展していったんですね。
■レアンドロ・バッサーノ ≪2月≫ 1580-85年頃 油彩・カンバス
■レアンドロ・バッサーノ ≪4月≫ 1580-85年頃 油彩・カンバス
一番の見どころは、大ボリュームの月歴画フロアではないでしょうか。
1年12カ月にわたって展開する、季節や人々の営みを描いた大判の油彩画群。
(残念ながら途中抜けてる月もありましたが)
この時代の人々は、この絵をカレンダーがわりにして生活していたんだろうなと思うと、感慨深いものがありました。
ちなみにこの展覧会、音声解説タブレットと言うものの貸し出しを行っておりました。
音声解説は良く目にするのですが、今はタブレットもガイドに利用するんですね。
音声再生機能のほかにも星座占いや好きな絵画ランキングなどのコンテンツが入っていて、エンターテイメント性豊富です。
世界的に有名な画家の作品が一堂に会する!とか、世界的に有名な絵画が見られる!などといった展覧会ではありませんでしたが、風景画を通して西洋絵画の歴史を学ぶことが出来るという点では、とても有意義な展覧会だったと思います。
多人数での観賞だと、一人で観賞するのとは違って感想の共有が出来るのが良かったという感想も頂きました。
美術鑑賞はみんなで行くのもいいみたいです。
次回、第4回のモノクラブは「飴細工」。
陶芸以来に久々のものづくり体験となりましたが、皆さんなかなか苦戦していた様子。
こちらもまたレポートいたします。