【第2回目モノクラブ】視覚に頼らず想像力を研ぎ澄ます暗闇の世界へ…!
こんにちは、ゲーム事業本部のHIROKOです。
前回、陶芸体験を行った「モノクラブ」。
湯呑の絵付けや飯椀の成形までを体験したのですが、ついに千秋工房さんから焼きあがった作品達が届きました…!
釉薬が塗られ艶が出た器たちは、素焼きの時とはまた違った印象に。
残念ながら少し欠けてしまったものなどもありましたが、自ら作った器たちは何ともいとおしく感じました。
作品は社内で一週間ほど展示しました。
さて、そんなモノクラブの2回目の体験。
何をしたい?とメンバーに聞き取りをして多くの票を集めたのが「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」でした。
施設のホームページによると、ダイアログ・イン・ザ・ダークとは、暗闇のソーシャルエンターテインメントとのこと。
完全に光を遮断した空間の中へ、暗闇のエキスパートである視覚障害者のサポートのもと、中を探検し、様々なシーンを体験する事ができる施設です。
本当の暗闇を体験するという事で少し緊張気味のメンバーたち。
ロビーで荷物や(当たると危ないため)腕時計などを外し、ロッカーに預けます。
少額のお金をいれたポシェットを身につけていざ出発!
薄暗い前室に移動すると、そこにはこれから暗闇を案内してくださるアテンド(視覚障害者)の方と会いました。
白杖を一人一本もらい、「これからはニックネームでお互いを呼び合ってください」といわれました。
普段は名字で呼び合っている仕事仲間&上司をニックネームで呼ぶことに暗闇以前にとまどうメンバーたち…(笑)。
照明が落とされ真っ暗になると緊張感もマックスに…。
いよいよ中に入ると、暗闇の中を散策。
足元に藁のような感触を感じたり、ときどき段差があったり、水の流れる音が聞こえたり…。
お互い声をかけ合いながら誘導し合い、背をかがめてトンネルをくぐったり、広場の探索をしました。
視覚以外の感覚を通して手に触れたもの、体に触れたものが何であるか、どんな形をしているのか想像しながら進んでいきます。
最初は恐る恐る歩いていたのが、だんだんと人の体温や音の大きさで距離感覚がつかめるようになり大胆に行動できるように…。
自分はここにいるよ!今触っているこの人は誰?と声をかけながら歩いている内にニックネームにもいつの間にか慣れていきました。
体験を通して最も印象的だったのは、暗闇の中で飲み物・食べ物を注文するシーン。
何も見えないので手さぐりでお金のやり取りを体験しました。
これは100円玉?10円玉?ビールは誰が注文した?など、普段では思いもよらない場面で苦労することに。
お酒を頼んだメンバーはビンからグラスに注ぐ時、量の調整に失敗してこぼしてしまうメンバーも…。
暗闇の中で飲んだ飲み物は普段より味が濃く感じられ、味覚が研ぎ澄まされたように感じました。
体験後に感想を聞いてみると、
「視覚以外の感覚がクリアになっていく過程が、とても面白かった。日常でもきっと、視覚以外の感覚も稼動しているものの情報量が過多なので意識にのぼらないのだろうな」
「一人だったら間違いなくビビリまくっていた。誰か近くにいて声をかけたり、触れ合えたりすることでものすごく安心感を感じられた」
「視覚以外の感覚がいつもより敏感になったように感じられた」
と、体験前には気付かなかった感覚にみな驚きを隠せない様子でした。
3回目となる次回は、「夜の美術館」です!
今度はどんな気づきを与えてくれるのか、またレポートいたします!